しっとりしたキャロットケーキが食べたくて、「吉祥寺 キャロットケーキ」とGoogleマップ検索して出てきた「マーガレット・ハウエル吉祥寺SHOP&CAFE」。「キャロットケーキが美味しい」というレビューが複数件あったので訪問することに。でも、どのレビューも「どのように美味しいか」までは書かれていないので、半信半疑のまま。店員さんに「このキャロットケーキはしっとりしている方ですか?」と尋ねると、ほんの一瞬、間を置いて「しっとりしている方だと思います」。その間に、一瞬、不安を覚えるも、しっとりしている「方」ならいいか。「ものは試しだ」と思って、お会計。テイクアウトはイートインより100円お安い650円というのも後押ししてくれた。家に帰って、ブラックコーヒーと一緒に頂いた。コーヒー豆はブルックリンにあるSEYというマイクロロースタリーの浅煎り。私は中深煎りが好きなので、フライパンでダブル焙煎しておいたものを、最近入手したTimemoreNanoの手引きミルで挽いたコーヒーをハンドドリップした。さて、ケーキは確かに店員さんがおっしゃった通り、しっとりしている「方」。私をキャロットケーキ好きに変えてくれた大阪のZiZiBakeさん(閉業)のキャロットケーキはしっとり以外の何者でもない絶品だったが、確かにあそこまででなない。でも十分、しっとりしている。店員さんの的確な返答から、キャロットケーキを色々食べ比べていらっしゃるとお見受けする。フロスティングは酸味があった方が好みだけど、スポンジと同様、無糖のコーヒーと一緒に頂くことでちょうどいい甘さ。スパイス感はさほどなく、スパイス好きな私からすると減点になってしまうけど、胡桃の粒も感じられたという意味では食感の変化も楽しめ、サイズ的には満足感の高いスライスだった。国立で「the best carrot cake」と自称している某焼き菓子屋のパサパサ気味のキャロットケーキよりも好み。(逆にパサパサ系が好きな人は試してみるといいかもしれない。)少なくとも、アメリカで何度も食べさせられてきた精製砂糖の塊のような不味いキャロットケーキとは次元の違う美味しさ。とにかく、今後も「しっとり系キャロットケーキ」を開拓しようと前向きにさせてくれる経験になって良かった。