東急大井町線尾山台駅から環八方向に延びる商店街、ハッピーロードの中程にある八百屋さんです。店主の方がプロのジャズピアニストをされているのがユニークな店名の由来。店主自ら全国の生産者を回って集めたオーガニックな野菜がウリらしい。お値段は結構高めながら、新鮮で美味しいと聞いて以前から気になっていましたが、この日前を通りかかって初めて入店してみました。店頭に江戸伝統野菜の内藤唐辛子が並んでいるのを見たのが立ち寄った理由です。江戸時代に内藤新宿と言われた今の新宿界隈で栽培されていたこの唐辛子は独特の旨味があるのが特長ですが、かなりのレアアイテム。自分の知っている範囲では年に一回京王デパートの定松で生のものを買うか、大久保の今田新聞店の自販機で七味として買うくらいしか入手の機会はありません。お店に並んでいたのは新潟県産の乾燥させた内藤とうがらし。新潟県で内藤とうがらしが栽培されているとは知らなかったのでお店の方に伺うと、数年前から中越地方でも作られるようになったそうです。いつも京王の定松で買うのは生ですが、乾燥したものの方がむしろ使い勝手がいい。一盛り300円を購入して帰りました。まず作ったのはスパゲッティペペロンチーノと野菜のペペロンチーノ。どちらも味付けは内藤とうがらし、香川県産にんにく、沖縄のぬちまーす、シチリア産キアロモンテ農園のオリーブオイルだけですが、これだけでも旨い。内藤とうがらしは辛味がやや強めですが、それ以上に旨味と風味の良さが特長的です。スパゲッティにはサイコロ切のカイゼルハムの燻ベーコンと茄子を、野菜の方はほうれん草、万願寺唐辛子、ミニ青梗菜等を使いましたが、それぞれ大変美味しく頂きました。後日作ったカレーも旨い。これからは内藤とうがらしは専らこちらのお店で買うことになりそうです。